【求人】草薙正治という人間|CRANE.(クレイン)

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草薙正治という人間

答えはいつも同じ、スタッフの幸せと成功だ。

草薙 正治
草薙 正治 / Kusanagi Masaharu
草薙正治

私、草薙正治(くさなぎまさはる)は秋田県出身で高校を卒業した後、理容師になるため上京しました。実家はお米農家で、幼少の頃から美味しいお米を作るために働く親の背中を見て育ちました。

私がまだ高校生だった頃。自分の進路は一寸の迷いもなく「理容師になる」と決めていました。それを担任に伝えると「実家が農家だったよね、親戚や知り合いに理容師はいないのになぜ?」と不思議そうな顔をされてました。当時の私は髪をいじるのが好きで、お店の中で働ける理容室の環境が楽しそうに見えたんです。

決して裕福とは呼べない環境で育った私は、親に負担をかけまいと専門学校の入学金以外の学費をすべて自分で払いながら通うつもりでした。

草薙正治

学校から特別にお店を紹介してもらい、住み込みで稼いだ分はほとんど授業料にあててました。卒業後もしばらくそのお店にお世話になっていたのですが、まだ授業料の返済を終えてないという時期に、父の訃報を知りました。

もう親を頼れる状況ではない。とにかく自力でお店を持つしかない。まるで賢者の石を創る錬金術かのごとく自分自身を磨いていきました。様々な講習会にも足を運びました。我武者羅に行動してみた結果、理容師免許のほか、管理容師資格美容師免許管理美容師資格毛髪診断士資格を取得していたのです。

草薙正治

そして時はゆっくりと流れ、「同情するならカネをくれ」という流行語でおなじみ「家なき子」というドラマがヒットした1994年、ご縁にご縁が重なり、私は結婚と独立の両方を手に入れることになります。

ところが開店10周年がすぎたあたりですかね、お店が閉店に追い込まれるほどの事件がおきました。

実は、私を除いて5名のスタッフが在籍していたのですが、わずか1年で新人を除いた4名が退職していきました。しばらく人手不足の状況のまま営業を続けていると、その4名が同じ地域の駅前にお店を出店したという情報を入手したのです。出店だけならまだしも、顧客リストまで持ち出したという情報も見つかり、売上が極端に下がりはじめた事を今でも覚えています。(裏切り行為にあうお店はそれなりの扱い方をしているんだよ)と呟く者もいたそうです。

草薙正治

悔しすぎてショックを隠し切れない状態の中、1,000円カットブームも去り、お客様も減っていきました。次第に資金の底が見え隠れするようになり、借入と返済をくり返すだけの日々でした。

土俵際に追い込まれた私は、いっそ全部放棄して一人でやろうかな、という考えが芽生えた時期もありました。それでもなんとか自分を奮い立たせるための情報をネットから集め、とあるセミナーに参加したことがきっかけで徐々に新規のお客様を獲得できるようになったのです。

全盛期とまではいかないけど、1年後にはある程度まで売上を回復させることに成功。どん底状態から10年以上経過していましたが、経営もなんとか回るようになったのです。

草薙正治

月日が経つのは早いもので独立して25年。今度は、店舗を借りていたマンションを建て替えることになり、いわゆるお店を移転を迫られてしまったのです。お店を一旦閉めるか、仮店舗を出店するかの2択に頭を抱えることとなりました。

例えば仮店舗を出店した場合、元の場所に戻った時には取り壊さなくてはいけません。さて、顧客が安心して通える距離での物件が見つかるのでしょうか。やっと見つけた物件も1年足らずでは貸せないと断られる始末。

「どうしよう。建て替えが終わるまでお店を閉めようか。1年のブランクがあってお客様は戻ってきてくれるだろうか。仮店舗を出店して膨らむ借金、建て替え後に戻ったとしてもまた借金、果たして返済していけるだろうか。」

草薙正治

この時私はすでに58歳、子どもは3人。それぞれ年ごろで学費などの出費は増える一方。この子たちを路頭に迷わせるわけにはいかない。本当に悩みに悩みました。

でもそんな中、一筋の光のように見えたのは私が過去にセミナーで学んだ「新規客を獲得できたときの自信」でした。冒頭でも話したように賢者の石を創る錬金術をさらに磨き上げることでした。私は、仮店舗を出店することに決めたのです。一度断られた大家にもう一度お願いしに行きました。

「建て替える間だけ物件を貸していただけますか」
「床屋ならこの場所も悪くはないのに、申し訳ないが1年では貸せないよ」
「長期で借りるなら別だけど…」

草薙正治

もしかしてだけど(これは神が私に与えてくれた試練なのでは)一見逆境のように感じるけど(チャンスで間違いない)まるでこれを乗り越えればお前は大きくなるよと言われているようで(カッコつけすぎだけど)そう思えた瞬間から四の五の言う理由もなくなり、結局、長期で契約を結ぶことにしました。元の場所から徒歩3分、順調にオープンすることができ、お客様の移行もスムーズでした。

嬉しいことに元の店舗よりも売上が増え、いよいよマンションの建て替えも終わり本店をオープンです。
同業者から「そんな近くに2店舗も出しても大丈夫なの?せいぜい共倒れだけはしないようにね」と薄笑いで言われたことを思い出しました。― 私にはみなぎる自信しかなかった。

草薙正治

赤羽岩淵駅前店オープン、その1年後に本店オープンという形になりますが、しばらく2店舗を経営することになります。さすがに立て続けで2店舗を開店させるのはプレッシャーでした。「共倒れだけはしなようにね」の言葉に対する意地もありますが、2枚の翼がないと鶴のように恩返しができないってね。

とにもかくにも短期間で売上をあげるために必要な戦略をセミナーで学びました。

新規客を獲得するには!
固定化率を上げるには!
来店周期を上げるには!
客単価UPをするには!

草薙正治

従業員が一気にやめ、お客様をごっそり引き抜かれて近くに出店された時、借金に借金を重ね返済の苦しみにあえいでいた十数年間、お店の移転先がどうしても見つからなくて途方に暮れていた時、2店舗分の借金を一気に背負わざるを得ないと決断した時、それぞれの時を経て、本当の経営って何だろう…。
いったい何のためにお店を経営するんだろう…。
自ら苦労を背負わなくてもなんとか暮らしていけるじゃないか…。
お客様に喜んでもらえるだけで充分じゃないか…。

そうやって自問自答するのは私のクセであり、特徴であり、自問自答して開拓するのが私にとっての反応の良さかも知れません。還暦を迎え一回りして気づかされる教訓もありました。

今後はこの2店舗を中心に充実させることです。さらにスタッフが成長するのなら3店舗目も考えないといけません。私を含め全スタッフが幸せになるよう祈り続けることが役目だと思ってます。

これから理容師を目指す若い人達、これから新たにお店を探そうとしている志のある理容師さん。私と縁あって歩みを共にする機会があったなら今まで経験してきたこと、学んできたことを惜しみなく提供していこうと思っていますので私と一緒に明るい未来と意義のある人生を共に目指して頑張ってみませんか?お互いに手と手を取り合って幸せをつかみましょう!そのための勉強、そのための投資、そのための協力は惜しみません。”ともに学び、共に栄える” がCRANE.の理念です!